*** 卓球 ***

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ラケット
卓球に使用するラケットは、主に木材から作られた板とゴム製のラバーとから構成される。ラケット、ラバー共に様々な種類、特徴を持った製品が存在している。板の部分のみをラケットまたはブレードと呼ぶことも多い。日本国内の公式試合に使用するラケットは、見える場所にメーカー名、日本卓球協会の公認の表示 (JTTAA) が義務付けられている。

ラケットの特性は、反発力と剛性に大別される。反発力は球を打ったときのスピードを、剛性は打ったときの感覚を、それぞれ表している。一般的に剛性が高い=硬いラケットは反発力が高く、弾離れが速くなり、スピードのある打球を可能にする[5]。逆に、柔らかいラケットは、打球の衝撃を吸収しやすく反発力が抑えられるため、コントロールがしやすい。また、ブレード厚が厚いと球離れが速くなり、ブレードが薄いと弾みにくくなるが、回転がかけやすくなる。

ラケット、ラバー共に様々な種類、特徴を持った製品が存在し、選手はそれらの中から自分に合う用具を選択することができる。ラケットには、レジャー向けに低価格で販売されているラバー付きラケット、競技レベルで用いられる市販製品ラケット、自分の好みでカスタマイズできる特注ラケットがある。

種類
卓球が他のラケット球技と異なるのは、握り方の異なるシェークハンド・ペンホルダーと大きく分けて2種類のタイプが存在することである。伝統的には、ヨーロッパ出身の選手はほとんどがシェークハンドを使用し、一方アジアではペンホルダーが主流であったが、1980年代頃からはアジア各国においてもシェークを使用する選手の割合が増加し、ペンホルダーと同等かそれ以上になってきている。ペンホルダーのほうが軽いため女子選手やフットワークに自信のある選手が選択するケースが多かったが、現在ではフォアハンドとバックハンドの両面で攻防することが必要とされるため、シェークハンドを選択する選手が多くなっている。しかし、中国式ペンホルダーを使った両ハンド攻撃を得意とする選手が世界ランク上位に名を連ねたりすることもあり、一概にどちらが技術的に優位であるかを結論付けることはできない。

シェークハンド

シェークハンドラケット詳細は「シェークハンド」を参照

手で握手する様に握るタイプのラケット。両面にラバーを貼って使用する。
現在、多くの選手がシェークハンドであり、握り方の主流であるといえる。理由として、フォア・バックの切り替えがやりやすく、ペンホルダーよりもバックハンド攻撃がしやすいためである。反面、ミドルに来たボールに対して比較的処理しにくいと言う欠点もある。シェークハンドのグリップにも種類があり、ブレードから曲線になって広がっているグリップをフレア、真直ぐになっているものをストレート、直線で広がっているものをコニック、樽形の様なグリップのアナトミックなど様々な形状がある。ブレードからグリップエンドにかけてグリップが徐々に厚くなっているストレートインクライングリップという形状も開発されている。
ペンホルダー

ペンを持つように握るタイプのラケット(通称)。日本式ペンホルダーと中国式ペンホルダーに大別できる。親指と人差し指で支えなければならないため、通常、片面のみにラバーを貼り、その面だけで打球する。打球の幅を広げることを目的として両面にラバーを貼るケースもある。試合中やラリー中に反転して打球したり(反転式)、弱点とされるバックハンドの技術を補うため裏面打法をする選手が多くなってきている。ラバーの色としては、シェークハンド同様、表面と裏面とで異なる色のラバーを貼らなければならない。また片面のみにラバーを貼る場合は、表面と異なる色のシートを張るか塗りつぶさなければならない。日本式ペンでは、購入する時には既に塗りつぶされているものが多い。シェークハンドに比べ、手首を利かせた台上での操作性に優れ、ミドルに来たボールを比較的打ち易いと言う特徴がある。また、ラケット角度等を微調整しやすいが、その半面で、少しでも感覚がはずれるとミスにつながりやすいといった難しい面がある。
日本式ペンホルダー
グリップ部に主にコルクが使用されている。主に片面のみにラバーを貼る。ブレードの形状から角型、楕円型、丸型などに分けられる。日本、韓国などに使用選手が多い。いわゆる反転式のラケットはこの日本式ペンホルダーのうち、反転しても持ちやすいように設計しているものを指すことが多い。日本式では、独特の打球感と弾みから檜単板が人気だが、日本国内にて質の良い檜が減少し、高品質の檜単板が少なくなってきている。それに伴い、檜単板ペンホルダーは価格の高騰化も進んでいる。
中国式ペンホルダー
シェークハンドの柄を短くしたような形状をしている。ラバーを両面に貼る選手が多い。最近では王皓、馬琳などの中国選手が裏面打法を取り入れたペン両ハンドドライブ型を完成させ、世界トップレベルで実績を残している。中国式では、ブレードの形状・厚さがシェークハンドと同じものが多い。
ハンドソウ
拳銃を握るように持つタイプのラケット[6]。その握り方から「ピストルタイプ」「ピストル型」と呼称されることもある。曲がるドライブが打ちやすいといわれるが、使用している選手は非常に稀である。グリップの特性上、サービスに変化をつけるのが難しい。フォア面あるいはバック面を異質にする選手はさらに少ない。
単板と合板
ラケットは主に木材を原料としており、一枚の板からなると単板と、複数枚の板を貼り合わせて作られる合板とに区別できる。単板ラケットはおもに一枚の檜板から作られるのに対し、合板ラケットでは異なる特性の板材を組み合わせることによって作られる。

単板
単板はその名の通り一枚の檜板から作られ、吸い付くような独特の打球感が得られる。木目を縦横に組み合わせて耐久性を上げられる合板に比べて割れやすい欠点がある。従って板厚を大きくする必要があり、ラバーを両面に貼るシェークハンドでは重くなってしまうためあまり作られない。また特性が板材の質に影響されるため、同じ種類のラケットであっても品質のばらつきが大きいが、高品質の檜を使った単板ラケットは独特の打球感に加えて反発力と剛性のバランスが良いため、特に角型ペンホルダーのドライブ主戦型選手に人気がある。そのため、高品質の檜単板を求めるプレイヤーの中には、特注ラケットを購入するケースも見られる。
合板
異なる特性の板材を組み合わせることによって反発力と剛性のバランスをとる。これにより、単板ラケットに比べて多彩な特性のラケットが作られ、品質のばらつきも小さい。シェークハンドに最も多く用いられ、基本的に3枚合板、5枚合板、7枚合板に大別される。また、特殊素材との併用が可能なのも特徴である。しかし、ラケットは反発力や剛性の他、打球感などの要素も含まれるため、木材合板の打球感にこだわる選手の中には、特殊素材を用いない合板ラケットを使用するケースもある。合板の構成は5枚合板を例にした場合、中芯材を2枚の添材で挟み、さらに2枚の上板で挟んだ構成になっている。打球感や弾みに関しては、使用する木材や特殊素材の組み合わせにもよるため、様々なタイプの物がある。
中芯材はラケットの大元となる木材であり、使われている木材や厚さなどによって弾みの度合いが異なる。一方、添材と上板は反発力と剛性のバランスをとるために用いられる。和材や洋材など多種多様の木材が用いられるが、柔らかすぎるものは上板には用いられない。
木材については、材質によって使用用途が異なるが、主にアユース、桐、檜、バルサ材、柳、シナ材、アバシ、アネグレ、マツ、リンバ、コト、ウォルナットなどが用いられている。従来は、弾みに優れて安価で量産できることから桐が中芯材によく用いられてきたが、桐は一度湿気を吸収してしまうとラケットに狂いが生じやすく、質量が軽い材質ゆえにブレードの薄型化が困難であることなどから、ノングルー以降の現在においては、軽量かつ薄型化とコストダウンが可能で、桐よりも強い打球を可能にするアユースが中芯材に多く用いられるようになった。
3枚合板
中芯材と2枚の上板で構成されている。打球感は柔らかいため、初心者やカット主戦型に用いられている。また、中芯材の厚さを確保できるので、高い弾みを有するラケットを作ることもできる。しかし、合板の枚数が少ないため、合板の中では強度で劣る。
5枚合板
中芯材と2枚の添材、さらに2枚の上板で構成されている。反発力と剛性のバランスがよく、ブレードの薄型化が可能である。個々の商品によって特徴が異なり、商品数も多いため、戦型を問わず初心者から上級者まで広く扱われている。
7枚合板
中芯材と4枚の添材、さらに2枚の上板で構成されている。反発力と剛性が強いため、球離れが速い。個々の商品によって特徴が異なるが、7枚の合板構成のためブレードが厚くなりやすい。
特殊素材
カーボン(炭素繊維)を使ったラケットのイメージラケットは素材の85%以上は天然木と決められていて、15%以内なら木以外の材料を使用することが認められており、炭素繊維、アリレート(ベクトランファイバー)、ケブラー、ガラス繊維、チタン、ザイロンなどの特殊素材を使用したラケットも使われている。上記の素材の他、カーボン・ファイバーとアリレートを合わせたアリレートカーボンや、ZLカーボンと称されるザイロンとカーボン・ファイバーを合わせたもの、ケブラーとカーボンが使われた、ケブラーカーボンなども特殊素材として使用されている。

40mmボールの導入、スピードグルーの禁止、補助剤を用いた後加工禁止などのルール改正により、低下した打球スピードを補うため、特殊素材入りラケットがトップ選手を中心に用いられるようになった。しかし、特殊素材を用いることにより、合板本来の打球感とは異なる打球感になるという短所も抱えている。

木材の加熱処理
両ハンドスタイルが確立された現代卓球では、ラバーの重量化に伴いラケットも軽いものが求められ、ノングルー以降は、ラバーだけでなくラケットの反発力が求められてきた。また、木製であるためラケットは湿気に弱い。さらに、メーカー側も卓球ラケットには適していなかった桐材を、有効利用とコストダウンを兼ねて模索していた。このような問題を解決するため、木材を手軽に乾燥させる製造方法が確立された。

これは、木材の沸点よりも低い温度で加熱処理することで木材に含有されている水分を取り除き、軽量化と吸湿性の低減をするものである。この方法で製造されたラケットは、均一的な弾みに加えて、5枚合板でありながら特殊素材を用いなくても従来より高い剛性と反発力を得ることが可能となった。2010年頃より登場した新しいタイプのラケットがこれにあたる。

ラバー [編集]卓球のラバーとは、ゴム製のシートとスポンジを貼り合わせたもの(但し一枚ラバーはシートのみ)。この部分でボールを打球する。シートの片面は平らで、もう一方の面には粒、あるいはイボと呼ばれる円柱状の突起が密に並んでいる。日本国内外の公式試合に使用するラバーは、見える場所にメーカー名、国際卓球連盟の公認(ITTFA)、日本卓球協会の公認の表示(JTTAA)が義務付けられている。2006年4月以降の国内での大会より、国際卓球連盟の公認ラバーであれば、JTTAAがないラバーでも使用が認められるようになった。2008年以降発売されている国際卓球連盟の公認ラバーは、ITTFAマーク、メーカー番号及び登録番号が縁で囲まれた形で表示されるようになった。

ラバーの色は明るい赤と黒のみが認められている。ラバーを貼った面の反対側の面には異なる色のラバーを貼るか、異なる色に着色しなければならない。これは、異なる性質の同色ラバーをそれぞれの面に貼った場合に、相手選手が見分けられなくなるためである。厚さについては、ラバーシートの厚さは2mmまで、ラバーシートとスポンジの合計の厚さは4mmまで、と定められている。また、粒の形状に関しては規定が詳細に定められている。

ラバーの特性は、シートとスポンジの特性の組み合わせによって決まる。従って、同じシートに異なる特性のスポンジを組み合わせた製品ラインナップや、同じスポンジに異なるシートを組み合わせたラインナップが用意されることがある。一般に、硬いシート・スポンジは相手の下回転をカット打ちしやすく、強い打球を可能にするが、コントロールが難しくなり、柔らかいシート・スポンジは、コントロールがしやすく、回転の影響を食い込みで相殺しやすいが、強打時のエネルギーロスが激しく、弾み以上に球が上に浮いてしまいやすい。また、スポンジは厚ければ厚いほど、球が食い込みやすく、食い込んだ時の反射角が狭まりやすいので方向のコントロールが良くなり、反発したときの弾性が高くなるが、弾みの制御が難しくなる。薄いスポンジは、方向のコントロールが悪くなるが、スマッシュや回転を掛けるのがやりやすくなる。これにラケットの特性も影響するため、自分に合う組み合わせを見つけるためには試行錯誤が必要となる。

ラバーは耐久性があまり高くない。放っておいても乾燥や酸化でゴムが劣化するうえ、球を食い込ませたり回転を掛けるために擦ったりするので、ラバーの摩擦力や弾力が落ちてくる。寿命による交換の目安は、一般の選手で1ヶ月、練習量が少ない選手でも2〜3ヶ月である[7]。また、打球するうちにラバーに埃などのゴミが付着し、摩擦力が落ちてくる。これをふき取るための専用のラバークリーナーがある。

スピードグルー禁止や補助剤を用いた後加工が禁止になったことで、ラバーの選択にも変化が起きた。特に競技段階になると、従来から使用されてきた高弾性・高摩擦性ラバーではなく、テンション系ラバーの使用が激増している。現在は、粘着テンション系ラバーやテンション系表ソフトラバーも含めたテンション系ラバーを主流とし、異質攻撃が可能な粒高系ラバーなども使用されている。また、中国のメーカーからは製造段階でラバーのスポンジ面に補助剤グルーを塗布するという「已打底」というラバーが発売されており、ノングルーラバーを「未打底」として区別している。「未打底」については後述の公認接着剤の規定違反に触れず、「已打底」についても国際卓球連盟に認可されたラバーは日本国内の大会で使用が可能である。

裏ソフトラバー
シートの平らな面を外向きにしてスポンジと貼り合わせたラバー。ボールとの接触面積が大きくなるため、ボールに回転をかけやすい。現在最もよく使われている。
高弾性・高摩擦系
反発力が高いためスピードが出やすく、シートの摩擦力が高いため回転をかけやすい。弾道が曲線を描くので安定性が良く、伸びのあるドライブを打つのに適している。かつては最もシェアの高いラバーであったが、グルー禁止によりテンション系へ移行した人が増加したため使用者は減少している。2011年には、ノングルーに対応した製品が登場している。40年以上もの歴史を持つラバーなど、ロングセラーラバーが多い。日本のメーカーの得意分野。
テンション系
高弾性高摩擦系ラバーより高い弾性を持ったラバー。シートを構成するゴムに負荷(テンション)がかかった状態を作り出しており、高い弾性と摩擦力を実現する。柔らかいものが多いが弾性に優れるため、方向、距離のコントロールが難しい。ハイテンション型、エネルギー内蔵型などメーカーによって様々な呼び名がある。まだ登場してからの歴史は浅いが、攻撃型のトップ選手の間では使用者が多く、グルー禁止以降は主流となっているラバーである。近年は、ラバーの高性能化に伴い、価格も高騰化している。ドイツ、日本のメーカーの得意分野。
粘着系
シート表面に粘着性があり、ボールに強い回転をかけるのに適したラバー。弾道が曲線を描くので安定性が良いが、硬いものが多いため、方向のコントロールが難しい。粘着の強いものではボールがラバーに触れる時間が長くなるため、ボールに回転をかけやすい反面、相手の回転の影響を受けやすい。カット主戦型や中国系の選手がよく使用している。スポンジが硬いものが多いため、同じ厚さの他種のラバーと比べると重量が重めのことが多い。ボールを付けても落ちないほど粘着力が強いものもある。粘着系ラバーとテンション系ラバーを併せたような、従来の粘着系ラバーよりも高弾性であることを売りにした粘着系テンションラバーも登場している。中国のメーカーの得意分野。
コントロール系
柔らかいスポンジとシートを用い、ボールコントロールがしやすいように設計されたラバー。扱いやすく、安価で長寿命な事が多いため、初心者などを含め技術を身につける際に使用されることもある。一方で反発力と摩擦力が低いため、競技段階では威力不足の感があり使用している人は少ない。
表ソフトラバー
シートの粒の面を外向きにしてスポンジと貼り合わせたラバー。ボールとの接触面積が小さいため球離れが早くなり、裏ソフトより相手の打ったボールの回転の影響を受けにくいとされるが、回転が掛けにくく、回転系の小技がやりにくい。基本的に前陣速攻型の選手が用いる場合が多い。粒が縦に並んでいる縦目のものと、横に並んでいる横目のものがあり、また、粒形状や特性により回転系・スピード系・変化系に分類されるので、これらを組み合わせると6種類のパターンになる。従来のラバーよりも高弾性であることを売りにしたテンション系表ソフトラバーも登場している。
近年では、シェークハンドラケットの両面に裏ソフトラバーを貼ったシェークドライブ主戦型が全盛となっている影響もあり、ラバーの開発はされているものの、裏ソフトラバーよりも種類が圧倒的に少ないのが現状である。
回転系表ソフト
粒の形状が台形で、大きめ。表ソフトの中でも回転がかかりやすいが、スピード系のように球離れが速くなく、また、ナックルなどの変化球も出しにくい。主に、スマッシュを主戦としながら、ドライブを織り交ぜるタイプの選手が多く使用している。
スピード系表ソフト
粒の形状が台形+円柱型で、粒は回転系より小さいものがほとんど。表ソフトの中ではもっとも球離れが速く、ナックル系の球も出しやすいが、回転系のように強い回転をかけるのは困難。主に、ドライブはつなぎで使い、スマッシュを主戦とするタイプの選手が多く使用している。
変化形表ソフト
粒は円柱型。ナックルなどの変化が出やすい設計になっている。
粒高ラバー
スポンジのついている粒高ラバーと、ついていない粒高一枚ラバーの総称。イボ高とも呼ばれるが、イボという語感を避け、粒高ラバーと称されることが多い。表ソフトラバーよりも粒がさらに高く、細いのが特徴。粒高ラバーでは横に並んでいる横目の粒配列のものが多く、粒が柔らかいほど変化をつけやすいい。表ソフト以上に自分で回転を与えるのは難しいが、相手の回転の影響も受けにくい。相手の回転を利用したり、そのまま残して返球することが可能という特性もある。打ったときに粒がボールを弾くため、普通に打球すると打った動作と反対向きの弱い回転がかかる場合が多い。実際は相手の打球の質にも左右されるため、扱う側も予測しなかった回転や変化がでることもある。主にカット型や前陣攻守型の選手が変化を付けるために用いるが、反転型のラケットに貼って使用する場合もある。従来のラバーよりも高弾性であることを売りにしたテンション系粒高ラバーも登場している。
一枚ラバー
表ソフトラバーからスポンジを除いたもの。第二次世界大戦以前はこのラバーしかなかった。あまり弾まず回転をかけにくいラバーだが、安定した打球を打てるという利点はある。現在このラバーを用いる選手は非常に少ない。
アンチラバー
見た目は普通の裏ソフトだが、摩擦が極端に少なく、回転がかかりにくい。主にカットマンが打球に変化をつける為に使用していたが、ルール改正により両面同色ラバー使用が禁止されてからは使用者が激減した。コントロール性を高めるため、やわらかいスポンジが使われている。
ボール
ボールはセルロイドまたは同質のプラスチック製のメンコと呼ばれる円形素材から作られる。一般的な卓球(硬式卓球)では直径40mm・重さ2.7g、ラージボール卓球では直径44mm・重さ2.2〜2.4gである。色は白と橙色とがある。硬式卓球ではどちらを使用しても良いが、ラージボールでは橙色のみである。周囲環境(照明、床、背景)、ユニフォームの色、卓球台の色によって見づらい場合はどちらかの色を選ぶことができる大会もある。完全な球形を精度よく大量に作ることは技術上難しいため、同じ製造工程で作られた球に対し、どの程度球形に近いかでグレード付けされている。最も高いものは3スターと呼ばれ、最低ランクの無印まで4段階に分けられる。グレード分けは、ボールを坂路に転がしたときのずれの大きさで決まる。完全な球ならば坂路をまっすぐ下り、ゆがみが大きいほどずれが大きくなる。通常、大会では3スターが使われる。

ラケットとボール。左から40mm, 44mm, 54mmである。従来、硬式卓球の試合では直径38mmのボールが使われていたが、ルール変更によって直径40mmになった。直径が変わったことによる変化は、空気抵抗が大きくなった影響で飛びにくくなったこと、ナックルの変化が小さくなったこと、それによってラリーが続きやすいこと、回転がかけにくくなったことなどが挙げられる。

サイドテープ
ラケットが卓球台にあたったときにラケットが破損しないためにつける。ラケットのみを覆うように貼る人や、使用しているラバーのスポンジ部分まで覆うように貼る人もいる。一般的に幅は6mm・8mm・10mm・12mmがある。金属製のサイドテープもあり、ラケットの重量、重心を調節することが出来る。

接着剤
ラバーとラケットを接着するために使用する。現在使用が認められているのは、水溶性接着剤、接着シート、固形接着剤である。かつてはゴムを有機溶剤で溶いた接着剤が広く使用されていたが、有機溶剤が人体に有害であるという理由から、有機溶剤を含む接着剤の使用は、日本国内の小学生の大会で2007年4月1日より使用が禁止されたのを皮切りに、2007年9月1日以降は日本国内の大会で禁止された。国際大会では2008年9月1日より禁止となった。

現在、日本国内においては日本卓球協会公認の接着剤の使用が認められている。しかし、2009年現在においても、国際卓球連盟が公認された接着剤はない。これは、塗った接着剤とラバーにわずかに含まれている残留溶剤が反応するおそれがあるためであり、たとえ使用が認められている接着剤を用いたとしても、試合後のラケット検査で残留溶剤が検出された場合は失格となる。よって、これを未然に防ぐために、ラバーのパッケージを開けてから72時間放置した後、公認の接着剤を使用してラケットに貼ることが推奨されている。

スピードグルー
ラバーとラケットを接着するための有機溶剤性接着剤の一つ。一般の接着剤よりも有機溶剤を多く含んでおり、ラバーに塗るとスポンジの中で揮発して、スポンジが膨張する。この状態でラバーをラケットに貼ると、スポンジの膨張分だけシート面が横に引っ張られるため、常にゴムに負荷がかかった状態となる。反発力と摩擦力が高くなり、金属音と呼ばれる高い打球音になる。スポンジが柔らかくなるため、シートが少し硬くなっても全体としては柔らかくなる。ただし、常にゴムに負荷がかかっているため、一般の接着剤を使用した時よりもラバーの劣化が速い。

グルー効果を最初に発見したのは、ハンガリーのティボー・クランパと言われている。日本では、1980年前半に元日本チャンピオンだった渡辺武弘がベルギー製のグルーを持ち帰って使用したのが最初であった。その後、スピードグルーが開発されて以降は世界的にグルーは普及し、主に攻撃型の選手に広く普及していった。

それを問題視したのが当時国際卓球連盟の会長を務めていた荻村伊智朗であった。荻村は、卓球の普及という観点でのボールスピードの減速、スポーツ精神という観点での用具のドーピングは好ましくないこと、スピードグルーにトルエンが含まれているものが多く人体に有害で、シンナー遊びと同様の卓球以外の不適切な用途に使用されて社会問題化した歴史があったことなどから、スピードグルーの禁止を提案したが、荻村の死去により一旦は白紙の状態となった。

しかし、スピードグルーは卓球用途での使用時においてもアナフィラキシーショックによる事故があり、これら健康上の問題が議論されたことや、揮発性が高く輸送の面においても危険性を伴っていたため、スピードグルー禁止に至っている。スピードグルーの禁止は当初2007年9月1日に施行される予定であったが、最終的には2008年9月1日に施行されることとなった。

補助剤
前述の通り、有機溶剤を含む接着剤の使用が禁止されたことで、毒性のない水溶性接着剤(主成分は水、天然ゴム、アクリル)が普及したが、スピードグルー禁止を見越して、ブースターとも呼ばれる接着力の無い補助剤や水溶性グルーが卓球用品メーカーから発表されるようになった。スピードグルーと比べて、有機溶剤が含まれていない、揮発性が低いので効果が持続しやすい、といったメリットがあった。スピードグルー同様、補助剤を使用した状態の方が、未使用の状態よりも弾みに優れる。

しかし、国際卓球連盟は、補助剤を塗る行為が(貼る前の)ラバーを加工・改造する行為であり、用具のドーピングにあたるとして、国際卓球連盟はルール改正を行い2008年10月1日以降「後加工の禁止」というルールを付け加えた。これは、事実上補助剤の使用禁止となるものであった。これを受けて、日本卓球協会(JTTA)は国際卓球連盟のルール改定通知に基づき、2008年10月1日以降に開催される全ての大会において、ブースター等の接着補助剤やスピード補助剤についても使用禁止すると発表した[8][9]。これを受けて、対象の接着補助剤やスピード補助剤の販売を行っている卓球用品メーカーは、2008年9月末をもって販売中止することを発表した。

このように、スピードグルー禁止から僅か1ヶ月で補助剤も禁止されたため、グルーや補助剤を発売してきたメーカーは、多くの在庫を抱えるようになり経営を圧迫する要因にもなった。その直後のヨーロッパ卓球選手権では、ラケット検査が新ルールに対応できなかったことから、従来通り補助剤を使用する選手もいる状況になっていた。

卓球台
卓球台は経年による反り返りを防ぐために3層構造になっており、真ん中の層には細長い板がフローリング床のように横の継ぎ目をずらして配置されている。

卓球台は元々緑色をしていたが、タモリの「卓球はネクラ」という発言を受けて日本卓球連盟が卓球のイメージチェンジを図り、現在の青色の卓球台を製作。1992年のバルセロナオリンピックにこの青色の卓球台が使われたことから世界中に広まり現在に至る。

ユニフォーム・シューズ
卓球のユニフォームは、上が襟付でポロシャツに類似した形状のものやTシャツ状のもの、下はハーフパンツ・スカートが基本である。日本国内の公式試合で使用が認められるのは日本卓球協会の公認品のみで、その表示が義務付けられている。非公認品や打球したボールが見えにくくなるなど試合の妨げとなるデザインがされているものは使用不可である。

事前の確認が必要であるが、個人がデザインしたユニフォームも、前述の要件を満たせば使用可能である。2007年1月に行われた全日本卓球選手権では、四元奈生美選手がワンショルダーとミニスカートという斬新なユニフォームで試合に出場し、注目を集めた。

かつてのユニフォームは単色のポロシャツ形状のものが多かったが、近年はテニスやバドミントンと似た素材・デザインで軽く撥水性が向上したものが多い。ショーツは股下が短いものが多く女性に不評であったが、近年では男性用でも太ももにかかるくらいのものが増えている。また、アンダーシャツやスパッツの着用も認められている。

シューズに関しては公認に関する規定が無いので、体育館シューズとして作られたものなら何を履いてもよい。

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